【レビュー】JOOLA ハイペリオン CFS 16mm|型落ちでも「現役バリバリ」な理由とスピンの真実

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はじめに:世界王者モデルを「あえて今」選ぶ合理性

ピックルボールを始めるにあたり、僕が手にしたのは元世界No.1プレイヤーのシグネチャーモデル「JOOLA(ジョーラ)ベン・ジョンズ ハイペリオン CFS 16mm」です。

最新モデルが次々と登場する中で、このパドルはいわば「初期の名作」。しかし、テニスで「型落ちのRadicalをカスタムして自分専用に仕上げる」楽しさを知っている僕にとって、これは最高にコスパの良い「賢い選択」でした。


1. スピンの正体:試打して分かった「ザラザラ表面」vs「ハイペリオンの掴み」

ピックルボールのギアを調べていると、最近はベトナム系のブランドなどに代表される「表面がサンドペーパーのようにザラザラしたパドル」を多く見かけます。

僕も実際にこれらのパドルを試打してみましたが、確かにその物理的な摩擦(ザラつき)で強引にボールを引っ掛け、スピン量を増やすアプローチには驚きました。しかし、その一方で「板で打っているような硬さ」を感じる場面もありました。

対して、僕が選んだハイペリオン CFS 16mmの表面は、驚くほど「さらっとしている」のが特徴です。

  • 「掴んで潰す」スピン: 表面の粗さに頼るのではなく、カーボン・フリクション・サフェース(CFS)と16mmの厚みが、打球時にボールをググッと「掴む」感覚を与えてくれます。
  • テニスに近い打球感: これはまさに、テニスで重いボールを「潰してスピンをかける」あの感触。表面の摩擦ではなく、パドル全体のホールド感でスピンをかけるこのタイプの方が、15年テニスを続けてきた僕の感覚にはしっくりときました。

最新のJOOLAパドルも同様に表面はさらっとしており、表面のザラつきだけがスピン性能の正体ではないのだと、試打を通じて確信しました。


2. 「初期モデル」だからこその圧倒的なコストパフォーマンス

このパドルは初期モデルということもあり、最新のハイエンド機に比べると非常に安価に手に入ります。

安価だからといって、性能が劣るわけではありません。世界王者が開発した基本設計は完成されており、現代のゲームスピードでも十分以上に通用するスペックを誇ります。最新の最高級品でなくても、自分のプレースタイルに必要な性能はすべて満たされている——型落ちモデルだからこその「賢い投資」ができるのが、このパドルの魅力です。


3. 実戦での手応えと、正直な弱点

いいことばかりではありません。3ヶ月使って感じた弱点も正直に書きます。

  • ホールド感の功罪: 16mm厚が生む「掴む感覚」は、余裕がある時のコース狙いには最高です。一方で、余裕がないボレーの場面では、この掴む感覚のために引っ掛けてしまうこともあり、慣れが必要です。
  • 肘への負担: テニスに比べてコンパクトな動作が多い分、手首よりも「肘」に疲れが溜まりやすい傾向にあります。長時間のプレー後は、肘周りのケアを意識的に行うようにしています。
  • 重量バランスは調整の余地あり: ノーマル状態のグリップ側の軽さは、操作性重視のプレイヤーには物足りなく感じる場面もあります(この点は次の項目で詳しく触れます)。

パワーよりもコントロール、そして「掴んで潰す」テニス的な打球感を求める人には合いますが、表面のザラつきで強引にスピンをかけるスタイルに慣れている人は、最初は物足りなさを感じるかもしれません。


4. 今後の展望:ベン・ジョンズ流「デバッグ」カスタムへ

テニスラケットにリードテープを貼って「打ち負けない黄金比」を追求してきた僕にとって、パドルのカスタマイズは避けて通れない道です。

ベン・ジョンズ本人もパドルのグリップ側におもりをつけて操作性を調整しているとのこと。今後は、僕もグリップ側を重くしてトップライト寄りにカスタムし、さらに取り回しの良い「自分専用機」へとデバッグしていく予定です。


まとめ:道具を整え、自分を整える

JOOLA ハイペリオン CFS 16mmは、「初期の名作を安く手に入れ、自分なりに使いこなす」という、スペックとコストを天秤にかけるITワーカーらしい楽しみ方ができる一品です。

表面のザラつきに頼らない「掴んで潰す」打球感は、テニス経験者ほど馴染みやすいはずです。一方でボレー時の引っ掛かりや肘への負担といった弱点もあるため、万人向けというより「コントロール重視でプレーしたい人」「テニスの打感に近いものを探している人」に向いているパドルだと感じています。

練習後のケアについては、以下の記事で詳しく紹介しています。

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ピックルボールを始めてからのバッグの選び方についても、あわせてどうぞ。

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