前回の記事で、バボラ Touch Tonic(ナチュラル)× ルキシロン 4G のハイブリッドセッティングを「肩痛テニスの終着点」として紹介しました。
それから約2ヶ月。オムニコートでの雨天プレー中に、メインのTouch Tonicが目に見えて水を含んで膨らむという体験をしました。今回はその時の状態を写真付きで記録しつつ、「雨のせいで劣化した」と結論づけるのが早計だった理由も含めて、正直にまとめます。
ナチュラルガットを検討している方、特にハイブリッドで使っている方の交換時期の目安として参考になればと思います。
今回のセッティングとタイムライン
前回記事の続きとして、セッティング自体は変わっていません。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| メイン(縦) | Babolat Touch Tonic(ナチュラル) |
| クロス(横) | Luxilon 4G(ポリ) |
| 張り上げ日 | 2026年6月26日 |
| 経過期間 | 約2ヶ月 |
| プレー環境 | オムニコート(当日は雨天) |
2ヶ月という数字だけ見ると「まだ張り替えなくても」と思うかもしれませんが、実は僕のセッティングでは、これが標準的な寿命サイクルに近い数字です。詳しくは後述します。
雨天プレー中に起きたこと
オムニコートで雨の中プレーしていた際、メインのTouch Tonicが水を含んで膨らんでいるのに気づきました。ナチュラルガットは吸水性が高く、水分を含むと繊維が膨張してテンションが一時的に緩む特性があります。実際、プレー中も普段とは違うタッチの重さを感じました。
正直に言うと、この時点で写真を撮っておくべきでした。プレーに集中していて記録を後回しにしてしまい、帰宅して乾いた頃には膨らみはすっかり収まっていました。この点は今回の反省点です。次に同じ状況になったら、プレーの合間に一枚だけでも撮っておこうと思います。
乾燥後の状態を写真で確認する
乾燥後、ガットの状態をあらためて確認したのが以下の写真です。スイートスポット付近のメイン(Touch Tonic)とクロス(4G)の交差部分を中心に撮影しています。

見て分かる通り、交差部分でナチュラルガットの繊維がほどけて広がっています。単なる表面の毛羽立ちというより、外側のコーティングが剥がれて内部の繊維構造が露出している状態です。


ノッチ(クロスとの摩擦でできる溝)も、すでに半分以上食い込んでいる箇所がありました。この食い込みの深さは、僕の感覚では「そろそろ切れてもおかしくない」レベルです。
なぜ「雨で劣化した」と結論づけなかったか
ここが今回の記事で一番伝えたいポイントです。
写真だけを見ると「雨天プレーが原因で早期劣化した」という見出しにしたくなります。ですが、これは事実として不正確だと判断しました。理由は2つあります。
1. 雨の前から毛羽立ちは進行していた
今回プレーする前の時点で、すでに毛羽立ちは目視できるレベルで発生しており、「いつ切れてもおかしくない」と感じていました。雨天プレーは、すでに進んでいた摩耗を可視化するきっかけになっただけで、劣化そのものを引き起こしたわけではありません。
2. 前回のセッティングも同じく約2ヶ月で寿命を迎えている
前回記事で紹介した「メインXR3(ナイロン)× クロスアルパワー(ポリ)」のセッティングも、約2ヶ月でメインが切れています。今回のTouch Tonic×4Gも同様に2ヶ月弱というタイミングでの摩耗であり、これは自分のプレー頻度・プレースタイルにおける通常の交換サイクルとほぼ一致します。
つまり、今回の状態は「雨による特別な早期劣化」ではなく、「寿命が近づいていたガットが、たまたま雨天プレーというイベントと重なった」というのが実態に近い理解です。
メリット・デメリット(正直な評価)
前回記事でも触れた通り、Touch Tonic×4Gの打感・肩への負担軽減には引き続き満足しています。その上で、2ヶ月使ってみて見えてきた点を整理します。
- ✅ 打感・肩への負担軽減は2ヶ月経過後も継続して実感できている
- ✅ 交換サイクルは前回のナイロン×ポリ構成とほぼ同等(約2ヶ月)で、想定の範囲内
- ⚠️ ナチュラルガットは吸水すると一時的にテンションが緩み、打感が変化する(雨天プレー時は特に顕著)
- ⚠️ 毛羽立ちやノッチの食い込みが進んでいる状態での吸水は、繊維へのダメージが目視でも分かりやすくなる
- ⚠️ コストの高さは前回記事の通り。約2ヶ月での交換が前提だと、頻度によっては維持コストが気になる方もいるかもしれません
雨天プレー自体が悪いわけではなく、「寿命が近いガットで雨天プレーをすると、劣化のサインが一気に目に見える形で表れる」というのが今回の学びです。
今後の予定
現時点で試合や大事な練習の予定は控えていないため、このまま「切れるまで使う」方針です。練習の中でどのタイミングで実際に切れるか、また切れ方(メインからか、クロスからか)も含めて記録しておこうと思います。
次に張り替える際は、以下を実践するつもりです。
- 吸水直後の状態を写真に残す(今回の反省点)
- ノッチの食い込み具合を定期的に撮影し、交換時期の目安をより具体的に記録する
まとめ
- Touch Tonic×4Gのハイブリッドは、張り替えから約2ヶ月で毛羽立ち・ノッチの食い込みが進行
- 雨天プレー中にメインが吸水して膨らむ現象を体験。乾燥後は膨らみは収まったが、繊維の損傷は残っていた
- 前回のナイロン×ポリ構成も同じく約2ヶ月で寿命を迎えており、今回の摩耗は「雨による早期劣化」ではなく通常の交換サイクルに近いと判断
- 打感・肩への負担軽減のメリットは2ヶ月経過後も継続。デメリットは吸水時の打感変化とコスト
- 今後は「切れるまで使う」方針で、次回はより詳細な記録を残す予定
ナチュラルストリングの寿命は使用頻度やプレー環境によって大きく変わります。この記録が、同じくハイブリッドでナチュラルを検討している方の目安の一つになれば幸いです。
前回のセッティング詳細やコスト分析については、Touch Tonic×4Gハイブリッド レビュー記事もあわせてご覧ください。
