テニスラケットのカスタマイズと聞くと、ストリングや元グリップの交換を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、もう一つ、ラケットの性能を微調整できる重要な方法があります。それが、ラケットに重り(ウェイト)を貼るカスタマイズです。
今回は、僕が実際に使用したキモニーの2つの重り「リードテープスリム」と「アルファプラス」を比較しながら、その効果とカスタマイズのポイントについてレビューします。
ラケットに重りを貼るメリット
ラケットに重りを貼る最大のメリットは、パワーと安定性を向上させられることです。重りの量や貼る位置を調整することで、ラケットのバランスを自分好みに変更できます。
僕は、元グリップをレザーに変更してトップライト寄りになったラケットのバランスを、さらに微調整するために重りを使用しました。グリップの交換よりも調整幅が小さく、より繊細なセッティングが可能になるのが魅力です。
実際に使ったキモニーの重りを比較レビュー
1. キモニー リードテープスリム KBN 263
- 特徴: 6mm幅の薄いテープ状の鉛で、10cmあたり1.5gという軽量設計です。ロール状になっているため、好みの長さにカットして使用できます。
- 使用感: 私は、ラケットの3時と9時の方向にそれぞれ1gずつ貼りました。この製品は非常に薄いため、ラケットの面やフレームの厚みに影響を与えません。少量ずつ重さを調整できるので、初心者でも安心して試すことができます。
2. キモニー アルファプラス KBN261
- 特徴: H型の鉛で、1つあたり3gという重さです。厚みは1mmほどあり、リードテープスリムよりは厚みがあります。
- 使用感: ガットの隙間を通すように簡単に貼れるため、リードテープスリムに比べて手間がかかりません。しかし、1つ3g単位での調整になるため、貼る場所次第でラケットのバランスが大きく変わる可能性があります。左右に貼ると合計6gになるので、慎重な検討が必要です。
どちらの製品もハサミで簡単に切ることができ、貼り付けも非常に簡単です。
僕がたどり着いた最終セッティング
試行錯誤の結果、僕はラケットの3時と9時の方向に、それぞれ1gずつリードテープスリムを貼るというセッティングにたどり着きました。
これにより、元グリップの変更でトップライト寄りになったバランスを維持しつつ、フレームの安定性を高めることができました。
まとめ:重りを貼る際の注意点とおすすめポイント
テニスラケットのカスタマイズは非常に楽しいものですが、いくつか注意点があります。
- 貼りすぎに注意: 重りを貼りすぎると、ラケットが重くなりすぎ、肘や肩を痛める原因になります。最初は少量から始め、少しずつ試していくようにしましょう。
- 調整幅が小さい: グリップ交換よりも微調整が効くので、少しだけラケットのバランスを変えたい方におすすめです。
自分のプレースタイルに合わせてラケットをカスタマイズしたい方にとって、重りは非常に有効なアイテムです。ぜひ、自分だけのセッティングを探してみてください。


